北 山 栄 太

2023/11/26 10:04





ルーツ
episode 03


この写真は何度となく使っている
木工旋盤で初めて作ったスタンド
刃物を入れる緊張感と怖さでありえない程の
汗をかきながら半日くらいかけて作ったモノ。

この時はまだお店もやっていたり
頼まれていたリフォームや什器の制作も
やりながらだった。

旋盤に触れる毎日を過ごしているといつしか

作家さんから旋盤を使ったアイテムを

頼まれるようになる。

スタンプの持ち手だったり、ピンクッションの土台だったり

ガラスドームの台だったりと色々な作家さんのお手伝いをさせて貰った。


そんな日々を過ごしていると

1通のメールが来る

utopianoの京子さんからだった。

繋がりある作家さんが沢山いて色んな方に会ったが

なぜか京子さんとは会った事がなかった。

ちょっと電話で話せない?というメールに???なんだろう〜?という感じで笑

電話の内容は

作家になるつもりはないの?

12月に個展をするからゲスト参加してほしいの!

だいぶ単的に書いたが、、、こんな内容だった。


自分の中ではずーっとモヤモヤしている所があったり

旋盤を必死になって楽しみながら恐怖と戦い制作していたこともあってか

スタンドや花台ならできるかも!!!

作家という道がどんなものかわからないけれど

とりあえず参加してみます〜と答えた。


それからはもう必死だった。

京子さんの個展のゲストという事

北山栄太という名前を出す事

いい加減なモノは絶対に出せない。。。

そして当時は何もわからず知らなかったけれど

初めて出すギャラリーが原宿にあった頃のstyle hug gallery

というのも普通ではちょっとありえない所だったり、、、

数日前よりもさらにご飯食べない寝ない日々笑

本当に人間は凄いなと思う。

狂ったように黙々とやっていた。


何かにスイッチが入ってしまい

お店は辞め、リフォームだったり什器制作だったり

全てを辞めた。

頼まれていたところも断った。(最悪にダメなやつ←)


ただその事しか考えられず

毎日毎日作る失敗作る失敗作る失敗

この材じゃない。。。

これかな〜

私は広葉樹、針葉樹のこともよく知らなかった。

建築資材やプリントされた合板ばかり使っていた仕事だったため

広葉樹なんてほとんど触ったことも無く

木の種類自体全くわからない状態。。。

よくそんなんで受けたな〜という感じだが

いつもその時その瞬間に学ぶ、というスタイルの私です。

本で知っても頭に入らない。

実際に触って匂いだったり表情だったり

そこで初めてこういうものかと知り

木の性質なんかも覚えていく。

遠回りの人生が好きなんですねきっと!笑


さてさてそんなこんなで迎える12月!

また04で。



episode 04に続く