北 山 栄 太

2024/01/10 11:49





ルーツ
episode 06

写真は初めて作ったブラックウォールナットのカトラリー
なんとも不恰好だが大切なモノです。



そしてそして
とにかく硬いイタヤカエデの木で
カトラリーを作るようになりどんどん形が
変わってしっくりくるようになってきた。

そして試作を作れば作るほど硬いという意識も

なぜか無くそれが普通になっていった。

今ではクルミなどの木だと柔らかすぎて削りごたえがないくらいに。。。笑


そして、ようやく納得いく?形にできるようになり

カトラリーを鉄媒染で染めてみる。

サラッとウエスで塗布するだけでタンニンと化学反応し

みるみるシルバーのような雰囲気になってくる!


そこにガラスコーティングをして

一つの作品ができあがりました。

(ガラスコーティングも色々取り寄せて試行錯誤しました、、、)


そんな中で器も作ってみたいなと思い

乾燥の合間に試作を作った一つに花型のオーバルを一枚だけ作ってみたのですが、その時に器まで鉄媒染するのがどうも腑に落ちない。。。

すでにやっている方がいて自分も同じことをするのが嫌で

何か誰もやっていないことはないだろうかと考えるように。

ふと鉄媒染?染める?染まるなら草木染めってできないだろうか?なんて思うようになり

調べても調べても布しか出てこない。

しかし、なぜか100%出来ると信じていたわたしは

とにかく行動!

実家の裏山に行き植物を取っては煮出してウエスで塗るも何もならない。

それを繰り返す日々。

何故だ?何故だ?

よくよく布の草木染めを調べ、定着液の存在を知る。

そこには鉄媒染、アルミ媒染などなど色々あり

化学反応がおこり色合いが媒染によっても変わることを知る。

ただ、布と木では同じことは起こらないのも後々知る。


またまた裏山に!

そういえば実家の裏山に畑があり、そこに亡き祖父が生前に植えた椿の木が2本ある!

毎年綺麗に咲くのを思い出した。

これ使えるかも!!!

大好きな祖父が残した椿!

これ染まったら最高にいいじゃん!って思った笑


さらに煮出して染め液をつけてから定着液をつけるということも学んだので早速!

なんと!!!

美しい色が出てきたのです!!!

なんてやってる間に展示ギリギリで1枚だけでしたが販売はせずに見てもらえたらと持っていきました。



なんとか間に合ったボリクコーヒーさんでの二人展!

ギリギリすぎてutopianoさんと徹夜でディスプレイしたのも

良い想い出です笑




episode 07に続く